「毛皮と私」~最終回!毛皮の縫製について、リフォームについて…

「毛皮と私」~最終回!毛皮の縫製について、リフォームについて…
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 みなさま、こんにちは。毛皮と革の店 SUN RASCAL 店長の津田です。
 早いもので今年もあと一週間ほどとなりました。
師走の慌しい時期ですが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか?

 さて、「毛皮と私」…今回が最終回です。
毛皮の縫製をする上で、私が気を付けている事、リフォームの事について書かせて頂きます。御一読いただければ幸いです。^^


 「毛皮と私」~最終回~


 毛皮の縫製で難しいのは、材料の質を見分ける事、原皮一枚一枚の色を合わせる事、毛流れを考える事、毛足の長さを揃えて縫っていく事などです。
また、毛皮専用の「巻きミシン」の縫い方も、針の細さ、糸の種類、縫う深さ、針目の大きさ、糸の強さをそれぞれ最適になるように考えます。

とにかく、出来上がりが綺麗になるにはどうすれば良いか、着心地・使い心地良くなるにはどのように作れば良いかを常に考えながら進めています。

 最近の仕事では、毛皮のリフォームが多くなってきています。
20~30年前に購入されたコートを着ない為、何か使える物に出来ないかといった依頼です。
毛皮も革製品の為、革の部分が劣化していたら縫製が出来ない事もありますが(毛皮の保管も湿気の少ない暗い所が適しております)、弊社では、ジャケット・ケープ・ベスト・ストール・バッグ・マフラーなどに作り変えております。

お客様の思い出のある毛皮が新しい何かになって喜ばれる事は、作り手として何よりも嬉しい事です。

そして、私の思う「毛皮の魅力」は、やはり触った時の感覚に有ると思います。


 最後に私の目標は『お客様の期待に応える』事です。
継続は力なり!で、頑張ります。


 最後までお読み下さり、ありがとうございました。
本年も、みなさまには大変お世話になり、ありがとうございました。
職人全員で益々精進してまいります。
これからも、何卒、宜しくお願い申し上げます。